21世紀日本の教育への展望
教育の「質」をどう捉えるか
免許更新の先生方を受け入れ、現代の課題を研究するために誕生した研究機関。それが東京大学の学校教育高度化センターだ。以前から東京大学の教育学部には、休職して修士を取り、また現場に復帰するという先生が多数在学している。教員になるための学部ではなく、教育学を研究するための学部という点で全国の中でもユニークな東大の教育学部。教員になった後に見えてくる高度な教育課題を、教育学者と共に追究している。本書はこの学校教育高度化センターに所属する教育学者が「基礎学力」を扱う初めての書である。変化する時代に求められる「基礎学力」とは何なのか。近年、急速に進む社会変化の中で、「ゆとり教育」から「学力再強化」へと揺れた教育界を伝統から蓄積された知見を元に、「基礎学力」という論点から様々な切り口で読み解く。21世紀の学力を大きくとらえ直す一冊である。
■お問い合わせ
東京大学出版会 http://www.utp.or.jp/
〒113-8654 東京都文京区本郷7-3-1 TEL:03‐3811-8814 FAX:03-3812-6958