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「宇宙リンゴプロジェクト」

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高校と企業が連携した「宇宙リンゴプロジェクト」

青森県立弘前実業高等学校 × 株式会社LIXIL住宅研究所アイフルホーム

 
2010年5月15日3時20分、米国フロリダ州ケネディ宇宙センターから宇宙に飛び立ったスペースシャトル・アトランティス号。その船内には、日本が世界に誇るふじりんごの種子が搭載されていました。宇宙を旅したりんごの種子は果たして実を結ぶのでしょうか? いま、青森県で長期間に渡る壮大なプロジェクト「宇宙リンゴプロジェクト」が進行しています。

日本で唯一のりんご科、弘前実業高校藤崎校舎の誇り

世界中で愛されているふじりんご発祥の地・青森県藤崎町に、日本で唯一りんご科をもつ弘前実業高等学校藤崎校舎があります。アトランティス号に搭載された種子は、同校の生徒たちが農場に植えられた貴重なふじの原木から採取したもの。国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟に運ばれ、約10か月間滞在した後に、2011年3月、ディスカバリー号で地球に帰還しました。通常りんごの栽培は接木で行われており、種子から一人前の樹に育てるには、非常に高度な技術が必要とされます。同校りんご科が誇る栽培技術を駆使し、りんご研究のエキスパートである岩手県環境保健研究センターの小山田智彰研究員のサポートを受けながら、現在、宇宙リンゴの発芽実験が進行しています。

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未来を担う子どもたちに興味の種を

 弘前実業高校藤崎校舎とともに宇宙リンゴプロジェクトを推進しているのはLIXIL住宅研究所アイフルホーム。普段の暮らしを通じて、子どもの感性を大きく育み、絆を深める住環境創りに取り組んでいます。同社のプロジェクト推進者である千明氏は、「子どもにとって感受性や人への思いやりを育むことがとても重要です。発見する喜びや生き物からの学びを大切にしたい」と語ります。宇宙と生命をテーマに子どもたちが科学に興味をもつきっかけを作り、未来を担う次世代を応援したいという思いから、同校りんご科を支援しています。彼らの挑戦はまだ始まったばかり。宇宙リンゴの行方から目が離せません。

宇宙リンゴの研究に触れよう!

 3月17日(日)に開催する中高生のための研究発表会「サイエンス・キャッスル in TOKYO」で、LIXIL住宅研究所アイフルホームの支援のもと、弘前実業高校藤崎校舎の生徒が発表します。気になる宇宙リンゴの栽培研究が聞けるのはここだけ!ぜひご参加ください。

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弘前実業高等学校藤崎校舎 佐藤 雄大 先生

りんご生産量世界一を誇る“ふじ”発祥の地、藤崎町に立地する本校は日本で唯一りんご科があり、生徒は3年かけて1人1本のりんごの木を管理します。宇宙リンゴプロジェクトに参加したきっかけは、生徒たちの農業と科学に対する好奇心を育て、地域及び青森県の基幹産業であるりんごへの理解を深めさせたいと考えたことです。将来、本プロジェクトに取り組む生徒たちや卒業生、ご協力いただいたみなさまで宇宙リンゴの樹を囲み、その樹から収穫した果実を口いっぱいに頬ばりたいです。そのためにも、まずは試行錯誤を重ねながら種子の発芽試験に取り組み、宇宙リンゴ苗の栽培へつなげていきたいと考えています。

協力:株式会社LIXIL住宅研究所(アイフルホームカンパニー)

 (「教育応援」vol.17 2013.03より)

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